英語のテスト中や英会話の最中、「あれ、これはどっちを使うんだっけ」と頭が真っ白になった経験はありませんか。
机や椅子、ワインやチーズなど、身の回りにあるものの素材を英語で表現するとき、この2つの使い分けは本当に迷うポイントです。
教科書的な「材料と原料の違い」という説明を丸暗記しようとしても、本番ではどちらがどっちだか分からなくなってしまうもの。
今回は、そんなもどかしい悩みを一瞬で解決するため、直感的に「見た目」だけで判断できる超シンプルな覚え方をシェアします。
make ofとmake fromの違いをスッキリ解決する「見た目」の判断基準
目で見て元の姿が残っているなら「of」
まずは、完成した製品をパッと目の前に思い浮かべてみてください。
例えば、木製のテーブルや、お気に入りの革のバッグがそこにあるとします。
それらを見た瞬間、頭の中で「あ、これは木でできているな」「これは本革だな」と、加工前の姿がすぐに思い浮かぶはずです。
このように、製品を見つめたときに元の素材がそのまま残っている場合は、迷わず「of」を選んでください。
切ったり組み立てたりしただけで、ものの本質や性質が大きく変わっていない状態を指すのがこの前置詞です。
化学変化で元の姿が消えているなら「from」
一方で、グラスに注がれた白ワインや、こんがり焼けたトーストに塗るバターはどうでしょうか。
透明なワインの液体を見て、ブドウの丸い粒を視覚的に感じることは困難です。
牛乳から作られるバターも、元の白い液体とはまったく違う固形物に生まれ変わっています。
このように、熱を加えたり発酵させたりして、元の姿が跡形もなく消え去ってしまった場合は「from」を使います。
出発点(from)から化学変化を経て、遠く離れた別のものに変化したというニュアンスが込められているからです。
一瞬で判断できる!素材と原料のイメージ対比表
言葉だけで覚えるよりも、具体的なモノを並べて比較すると、より頭に残りやすくなります。
日常でよく使われるアイテムを、見た目の変化に注目して分類してみました。
| 完成品 | 元の素材 | 状態の変化 | 使う前置詞 |
|---|---|---|---|
| 木製の机 | 木材 | 切って組み立てた(見た目で木だとすぐわかる) | of |
| 紙 | 木材 | 細かく溶かして加工(元の木の面影はない) | from |
| ガラスのコップ | 砂 | 熱で溶かして固めた(砂の粒は見えない) | from |
| ウールのセーター | 羊毛 | 糸にして編み上げた(ウールの質感がそのまま) | of |
テストや会話で迷わないための身近な例文
頭の中でルールが理解できたら、実際の英文を口に出して馴染ませていくのが習得への最短ルートです。
毎日の生活の中で使える自然なフレーズを、それぞれのパターンで見ていきましょう。
身近なモノで覚える「of」の例文
まずは、見た目で素材が判断できる「of」の表現を声に出してみます。
This desk is made of wood.
(この机は木でできています。)
目の前にある机をトントンと叩きながら、その木目を意識して呟いてみてください。
She wears a ring made of gold.
(彼女は金の指輪をはめている。)
キラリと光るゴールドの質感がそのまま残っているからこそ、ofがぴったりと馴染みます。
変化のプロセスを追う「from」の例文
次に、元の姿が想像できないほど変化した「from」の表現です。
Paper is made from wood.
(紙は木から作られます。)
木材を一度バラバラにほぐし、真っ白なシートにするため、見た目に木の面影はありません。
Cheese is made from milk.
(チーズは牛乳から作られます。)
液体から固体へと劇的に姿を変えているため、ここでもfromが活躍します。
- 目の前の製品を見て、元の素材が「目で見てすぐ分かる」なら of
- 元の素材から「すっかり形や性質が変わっている」なら from
この視覚的なフィルターを通すだけで、テスト用紙の前でペンを止めて悩む必要はなくなります。
英語の「なぜ」が分かると日々の景色が少し変わって見えてくる
今回は、大人でも間違いやすい前置詞の使い分けを、視覚的なアプローチで紐解いてきました。
力任せの暗記に頼ろうとすると苦しい英語学習も、「なぜこの前置詞を使うのか」というイメージが繋がると、一気に視界が開けるものです。
次に部屋を見渡すときは、身の回りにある本棚やペットボトルを見ながら「これはofかな、それともfromかな」と心の中で呟いてみてください。
日常生活の中で行うその小さな判別テストこそが、知識を定着させるための確実な一歩になります。
目の前のモヤモヤが晴れると、今度は「じゃあ、レストランのメニューで見かける be made with は何が違うんだろう?」と、さらに新しい疑問が湧いてくるかもしれません。
実は、料理の隠し味や成分を表現するときには、また少し違った前置詞の感覚が使われます。
料理のレシピ英語でよく使われる「be made with」の面白いニュアンスと使い分けについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひ続けて読んでみてください。

