国語のテストが明日に迫っているのに、問題集を開いたら品詞の見分け方がさっぱり分からない。
あるいは、小学生のお子さんから、走ると美しいは何が違うのと聞かれて、うまい説明が見つからずフリーズしてしまった。
そんな焦りやもどかしさを抱えて、この場所にたどり着いてくれたのではないでしょうか。
教科書に書かれている、自立語で活用があって、という小難しいルールは、一度すべて忘れてしまって構いません。
実は、あるひとつの文字に注目するだけで、誰でも5秒で一瞬で見分けられる魔法のようなコツがあるのです。
形容詞と動詞の違いを5秒で見分ける「ウしろの音」の魔法
元の形にしたときの最後の音が「い」なら形容詞
言葉を一番シンプルな形、つまり辞書に載っている形に戻してみてください。
例えば、うれしい、美しい、寒い、といった言葉です。
これらの言葉は、すべてお尻の音が「い」の文字で終わっています。
このように、言い切ったときに最後の音が「い」で終わるグループが形容詞になります。
感情や物の様子を表す言葉が多く、どれも最後は「い」で着地するのが特徴です。
言い切ったときの最後の音が「ウの段」なら動詞
一方で、走る、書く、話す、といった動きを表す言葉に注目してみましょう。
これらも元の形に戻したとき、最後の文字を声に出して読んでみてください。
走る(ru)、書く(ku)、話す(su)、となり、ローマ字で書いたときにすべて「u(ウ)」の音で終わることに気がつくはずです。
これを国語の授業では、五十音図のウの段の音で終わる、と言います。
体や心が動くアクションを表す言葉は、すべてこのウの段の音で言い切る形になります。
これが動詞グループの正体です。
・元の形に戻したときに「い」で終わる = 形容詞(例:高い、赤い、寂しい)
・元の形に戻したときに「ウ段の音」で終わる = 動詞(例:跳ぶ、泳ぐ、思う)
テストで迷いやすい言葉の判別シート
会話で使っている形に惑わされないのがコツ
テスト問題では、親切にも元の形で書かれていないことがほとんどです。
例えば、走って、とか、寒かった、といった形に変身して出題されます。
ここで多くの人が、走っては動きだから動詞だけど、寒かったはどうなんだろう、と混乱してしまいます。
そんなときは、慌てずに、普段の会話で言い切る形に頭の中で変換してください。
走っては、走る、に戻せるので動詞です。
寒かったは、寒い、に戻せるので形容詞になります。
どんなに変身していても、元の姿に引き戻すだけで、見分けるのはとても簡単になります。
| テストに出る形 | 元の形(言い切り) | 最後の音 | 正しい品詞 |
|---|---|---|---|
| 楽しく遊んだ | 楽しい / 遊ぶ | 「い」 / 「ぶ」(ウ段) | 形容詞 / 動詞 |
| 美しく咲く | 美しい / 咲く | 「い」 / 「く」(ウ段) | 形容詞 / 動詞 |
| 怒って泣いた | 怒る / 泣く | 「る」 / 「く」(どちらもウ段) | 動詞 / 動詞 |
子どもに教えるときに使える「言い切り」ゲーム
文法用語を使わず感覚だけで理解させる方法
もし、お子さんに品詞の違いを教えたいのであれば、形容詞や動詞といった難しい言葉は一度横に置いておきましょう。
まずは、言葉を言い切りの形にするゲームから始めるのがおすすめです。
親御さんが、昨日お肉をたくさん食べた、と言ったら、お子さんに最後の言葉を言い切りの形にしてもらいます。
食べた、の言い切りは、食べる、になります。
食べる、の最後はる(Ru)だから、これは動きの仲間だね、と教えてあげてください。
次に、今日のスープは温かかった、と言ったら、温かい、に変換してもらいます。
最後が「い」で終わるから、これは様子を表す仲間だね、と伝えます。
この変換ゲームを数回繰り返すだけで、子どもの脳内では品詞の分類が自然と出来上がっていきます。
国語の得点を引き上げるための最初のファーストステップ
まずは教科書の太字を1つずつ「元の形」に戻してみる
テストで確実に点数を取るためには、ほんの少しの練習が必要です。
今すぐ手元にある教科書やワークを開いて、適当な文章を1行選んでみてください。
その中にある言葉を、元の形に戻す練習を3つだけやってみるのです。
たった3つの言葉を分類するだけで、頭の中の霧がすっきりと晴れていく感覚が味わえます。
この直感的な見分け方を一度身につけてしまえば、試験本番で焦ることはもうありません。
「い」と「ウ段」の判別ルールを武器にしてテストに臨もう
形容詞と動詞の違いに迷ったら、元の形に戻して「い」で終わるか「ウの段」で終わるかを確認する。
このシンプルなルールさえ持っておけば、テストの品詞分類問題はもう怖いものではありません。
まずは今日の宿題や、目の前にある問題集の1問から、この見分け方を試してみてください。
驚くほど簡単に、そして正確に答えが導き出せる自分に出会えるはずです。
ところで、形容詞と動詞の違いが分かると、今度は「静かだ」や「きれいだ」といった、最後が「だ」で終わる言葉の正体が気になってきませんか。
実は、これらは形容動詞という別のグループに分類され、形容詞とは少し違うルールを持っています。
形容詞と形容動詞を瞬時に見分けるためのコツについては、別の記事で非常にわかりやすく解説しているので、ぜひそちらも続けて読んでみてください。

