漫画『ひゃくえむ。』を買おうとすると、「通常版と新装版は何が違うの?」「ストーリーまで変わっている?」「結局どっちを買えばいい?」と迷いますよね。
結論からいうと、本編の物語を楽しむだけならどちらでも大丈夫ですが、これから初めて買うなら追加収録や加筆修正がある新装版のほうが違いを感じやすいです。
新装版は単に全5巻を上下2巻にまとめ直しただけではありません。全ページに加筆修正が入り、『ひゃくえむ。』の原型となった読み切り『100m』や、魚豊先生のロングインタビューなども収録されています。
一方、通常版でしか読めない読み切りもあるため、この記事では新装版と通常版の違いを収録内容まで含めて整理します。
ひゃくえむ。新装版と通常版の違いを一覧で比較
大きな違いは「巻数」「全ページ加筆修正」「読み切り作品」「作者インタビュー」の4点です。
| 比較項目 | 通常版 | 新装版 |
|---|---|---|
| 巻数 | 全5巻 | 上下巻の全2巻 |
| 判型 | B6判 | B6判 |
| 本編 | 『ひゃくえむ。』本編 | 『ひゃくえむ。』本編 |
| 作画 | 連載・単行本刊行時の内容 | 全ページ加筆修正 |
| 読み切り | 『佳作』『執刀』 | 『100m』『佳作』 |
| 作者インタビュー | なし | 下巻に1万6000字超のロングインタビュー |
| 発売時期 | 2019年 | 2022年3月30日 |
特に注意したいのが本のサイズです。
通常版が小さな新書判で、新装版だけがB6判になったわけではありません。講談社の書誌情報では通常版・新装版ともにB6判です。
通常版は全5巻、新装版は上下2巻
通常版の『ひゃくえむ。』は全5巻で刊行されましたが、新装版では「上」「下」の2冊にまとめられています。
ストーリーが短縮されたという意味ではなく、5冊だった本編を上下巻として再構成したものと考えると分かりやすいでしょう。
講談社公式の書誌情報では、新装版の上巻は512ページ、下巻は496ページです。1冊あたりのページ数が多いため、かなり厚みのある単行本になっています。
新装版は全ページに加筆修正が入っている
新装版で見逃せないのが、作画の加筆修正です。
魚豊先生本人が新装版について「全ページ加筆修正」と告知しており、単なる表紙変更や再版ではありません。
通常版と新装版を実際に比較した読者からも、背景や人物の描き込み、構図などに違いが見られるという声があります。
ただし、物語そのものが別作品になるほど変更されたわけではありません。そのため、「旧版を読んだらストーリーが分からない」という心配は不要です。
新装版で追加された収録内容
新装版の大きな魅力は、本編以外に『100m』『佳作』、さらに魚豊先生のロングインタビューまで読めることです。
上巻には読み切り『100m』を収録
新装版上巻には、特別読み切り『100m』が収録されています。
『100m』は『ひゃくえむ。』につながる原型ともいえる作品で、第97回マガジン新人漫画賞の特別奨励賞を受賞した読み切りです。
『ひゃくえむ。』本編を読み終えたあとに読むと、魚豊先生が100m走という題材をどのように漫画へ落とし込んでいったのかを感じられます。
下巻には読み切り『佳作』を収録
新装版下巻には、読み切り作品『佳作』が収録されています。
『佳作』はスポーツを題材にした読み切りで、通常版第4巻にも収録されていた作品です。
そのため、『佳作』については新装版限定というわけではありません。
下巻には1万6000字超の魚豊先生ロングインタビューも収録
新装版ならではの要素として大きいのが、下巻に収録された魚豊先生のロングインタビューです。
1万6000字を超えるボリュームで、魚豊先生の漫画家としての歩みや『ひゃくえむ。』について深く知ることができます。
本編だけでなく、作品が生まれた背景や作者自身にも興味がある人にとっては、新装版を選ぶ大きな理由になるでしょう。
通常版にしかない内容もある
新装版のほうが追加要素は多いものの、通常版の収録内容がすべて新装版に入っているわけではありません。
通常版第4巻には『執刀』が収録されている
通常版第4巻には、『佳作』に加えて読み切り『執刀』が収録されています。
『執刀』は新装版には収録されていないため、魚豊先生の読み切りをできるだけ多く読みたい人にとっては通常版にも価値があります。
「新装版を買えば通常版に入っている本編以外の作品もすべて読める」というわけではない点には注意してください。
通常版の5冊構成を残したい人にも選択肢になる
通常版は全5巻なので、1冊ずつ区切りながら読みたい人や、発売当時の単行本をそろえたい人には通常版という選択肢もあります。
一方、新装版は上下巻の2冊だけで本編を最後まで読めるため、本棚をすっきりさせたい人には扱いやすい構成です。
ひゃくえむ。新装版と通常版はどっちを買うべき?
これから初めて『ひゃくえむ。』を買うなら、新装版を候補にすると違いが分かりやすいです。
理由は、本編に加えて全ページの加筆修正、読み切り『100m』、魚豊先生のロングインタビューまで楽しめるからです。
新装版がおすすめな人
- これから初めて『ひゃくえむ。』を読む人
- 加筆修正された作画で読みたい人
- 『ひゃくえむ。』の原型となった『100m』を読みたい人
- 魚豊先生のロングインタビューを読みたい人
- 全5巻ではなく上下2冊でそろえたい人
通常版がおすすめな人
- 読み切り『執刀』を読みたい人
- 発売当時の全5巻をそろえたい人
- すでに通常版を何冊か持っている人
すでに通常版全5巻を持っている場合は、本編だけを読むために新装版へ買い直す必要性は高くありません。
ただし、『100m』やロングインタビュー、加筆修正されたページを見たい場合は、新装版を追加で購入する意味があります。
新装版と通常版でストーリーや結末は違う?
新装版と通常版で、本編の基本的なストーリーや結末が別のものになっているわけではありません。
新装版の特徴は、本編そのものを別ストーリーへ改変したことではなく、作画の加筆修正と収録作品・インタビューなどの追加要素です。
そのため、「新装版でないと本編の続きが読めない」「通常版ではラストが違う」といった心配をする必要はありません。
ひゃくえむ。新装版と通常版についてよくある疑問
迷いやすいポイントを最後に簡潔にまとめます。
新装版は全部で何巻?
新装版は「上巻」「下巻」の全2巻です。
通常版は全5巻なので、巻数だけを見ると大きく減っていますが、本編を上下巻に再構成したものです。
通常版と新装版で本の大きさは違う?
講談社公式の書誌情報では、通常版も新装版もB6判です。
新装版は1冊あたりのページ数が多いため厚みはありますが、「新装版だけ判型が大型化した」という違いではありません。
新装版だけで本編を最後まで読める?
上巻と下巻の2冊で『ひゃくえむ。』本編を最後まで読むことができます。
通常版5冊を追加でそろえないとストーリーが完結しない、ということはありません。
新装版にしかない一番大きな違いは?
全ページの加筆修正に加え、読み切り『100m』と魚豊先生のロングインタビューを読める点が大きな違いです。
特に『ひゃくえむ。』を読んで魚豊先生の作品そのものに興味を持った人なら、本編以外の収録内容まで楽しめる新装版との相性はいいでしょう。
まとめ|ひゃくえむ。新装版は加筆修正と追加収録が大きな違い
『ひゃくえむ。』新装版は、通常版全5巻を上下2巻にまとめ、全ページの加筆修正や読み切り、作者インタビューを加えた構成です。
- 通常版は全5巻、新装版は上下巻の全2巻
- 通常版・新装版ともにB6判
- 新装版は全ページ加筆修正
- 新装版上巻には読み切り『100m』を収録
- 新装版下巻には『佳作』と魚豊先生の1万6000字超ロングインタビューを収録
- 通常版第4巻には、新装版にはない『執刀』を収録
- 本編の基本的なストーリーや結末は共通
初めて購入する人で「どちらにしよう」と迷っているなら、まずは追加収録の内容まで含めて新装版を検討すると選びやすいでしょう。
一方で、『執刀』まで読みたい場合や発売当時の5巻構成をそろえたい場合は、通常版にも新装版とは違った魅力があります。
どちらを選んでも、100mというわずかな距離に人生を懸けるトガシや小宮たちの物語そのものは楽しめます。違いを知ったうえで、自分が読みたい追加コンテンツに合わせて選んでみてください。

