英語を勉強していて、ふと「〜から」と言いたいときに、ofを使うべきかfromを使うべきか、フリーズしてしまった経験はありませんか。
学校の授業では「ofは所属、fromは起点」なんて習うけれど、いざ目の前の英文を前にすると「どっちでも通じるんじゃないの?」と思ってしまいますよね。
日本語の「〜から」という訳に頼ろうとすればするほど迷子になってしまうこの問題、実はそれぞれの前置詞が持つ「距離感」さえ掴んでしまえば、パッと直感で選べるようになります。
なぜ迷う?日本語の訳に頼るのをやめると見えてくるofとfromの違い
英語を話すときに頭の中で「〜から」と翻訳してしまうと、この2つの前置詞はほぼ同じに見えてしまいます。
このモヤモヤを解消する秘訣は、日本語の訳を一度頭から消し去り、それぞれの言葉が持つ「物理的なイメージ」を思い浮かべることです。
「ぴったりくっついている」のがofの感覚
ofという言葉の根本にあるのは、一部が全体に「ピタッとくっついている」という、とても近い距離感です。
何かのパーツだったり、あるグループのメンバーだったりと、切っても切り離せない関係性を表します。
例えば「車のドア」と言うとき、ドアは車という全体の一部としてくっついているため、ofがしっくりくるわけです。
「離れていく矢印」がfromの感覚
一方で、fromの根本にあるのは「ある場所から別の場所へ離れていく動き」になります。
出発点を指差して、そこからビューンと矢印が伸びて離れていくような、動きのあるイメージです。
「東京から来ました」と言うときにfromを使うのは、東京という出発点からあなたが移動して離れてきたからに他なりません。
身近な食べ物でスッキリ解決!素材の姿で覚える見分け方
この距離感の違いを一番わかりやすく実感できるのが、身近な食べ物や製品を説明するときです。
「何からできているか」を説明する表現を、目の前にあるものの「見た目」に注目して整理してみましょう。
形がそのまま残っているテーブルはof
木の温もりが残る木製のテーブルを思い浮かべてみてください。
このテーブルは、木を切って組み立てたものであり、見た目は「木のまま」ですね。
素材である木と、完成品であるテーブルの距離が非常に近く、性質がそのまま残っているため、くっついているイメージのofを使います。
This table is made of wood.
(このテーブルは木でできている:見た目が木のままだからof)
姿かたちが完全に変わるワインやチーズはfrom
では、ブドウから作られるワインや、牛乳から作られるチーズはどうでしょうか。
ワインのボトルを見てもブドウの粒は見えませんし、チーズを触っても白い液体である牛乳の面影はありません。
原料から製品になる過程で、元の姿から「大きく変化して離れてしまった」ため、矢印のイメージを持つfromの出番となります。
Wine is made from grapes.
(ワインはブドウから作られる:見た目が完全に変わっているからfrom)
テストや英会話で迷わないための「直感チェックシート」
日常会話やテストの最中に、いちいち「これは素材の形が残っているかな」と長考するのは大変ですよね。
そこで、頭の中で一瞬で判断するための基準をシンプルな表にまとめました。
| 前置詞 | 中心にあるイメージ | 直感的な見分け方 |
|---|---|---|
| of | 一部、密着、所属 | 目で見て「元の素材」がすぐに分かる場合 |
| from | 起点、出発、分離 | 化学変化などで「元の素材」が見えなくなっている場合 |
このように整理しておくと、目の前にあるコップ(ガラス製)ならof、醤油(大豆が原料)ならfrom、とパズルを解くように判断できるようになります。
次に英語を話すときは「頭の中のイラスト」を思い浮かべてみよう
英語の前置詞は、日本語の文字に置き換えるのではなく、絵やイラストとして頭に思い浮かべるのが一番の近道です。
まずは今日のランチや、今あなたの部屋にある家具を1つ見つめて、どちらの前置詞がふさわしいか頭の中で呟いてみてください。
木製の棚ならof、お昼に食べたパンなら小麦粉からできているのでfrom、といった具合に、小さなアウトプットを重ねることが確かな自信に繋がります。
こうして前置詞のイメージが少しずつ掴めてくると、今度は「in」や「at」といった、場所を表す前置詞の細かなニュアンスの違いも気になってくるのではないでしょうか。
実は、そちらの使い分けにも、ネイティブが頭の中で描いているとても面白い「空間の捉え方」が存在します。
そのあたりの詳しい感覚や、使い分けのコツについては別の記事で分かりやすくお話ししているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね。

